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25/07/22
就労支援会社がカンボジアでアントレプレナーシップ研修!?~インタビューからみえるその魅力とは~
こんにちは!stara新卒1年目の中野です!
2025年3月9日に、「アントレプレナーシップ研修 in カンボジア」を実施しました!
就労支援事業を営む会社が、カンボジアとオンラインで繋ぎ、アントレプレナーシップを学ぶという前代未聞の研修。
開催に至った経緯や、学び、今後の展望について、研修運営者の永澤理沙(以下、永澤)と研修参加者の菅沼愛未(以下、菅沼)にインタビューしました🎤
研修の概要や当日の様子は、こちらのプレスリリースから
もくじ
- まずは自分たちの一歩から。研修開催の経緯
- 「心が全力で生きている」カンボジアから感じたこと、学んだこと
- 「気づき」から「行動」へ——対話が引き出したアントレプレナーシップの芽
- まだ一歩目。海外研修のこれから
- 記事を読んでくださった人へのメッセージ
まずは自分たちの一歩から。研修開催の経緯
ーなぜカンボジアと繋ぐ研修を開催したのでしょうか?
中野
開催のきっかけはインタビュアーである私なんですよね(笑)
昨年4月にstaraから内定をいただき、12月に「staraのサポーター向けカンボジア研修」の企画書を永澤さんと社長に提出、1月にお二人にプレゼンをしてありがたいことに実施することに決まりました。
カンボジアは私が大学3年生のときに5か月間インターンをした、大好きな国です。「日本とカンボジアがいい未来に繋がる何かを創りたい」という想いで今の自分ができることを考えた結果、「staraのサポーター向けカンボジア研修」を思いつきました。
当時まだ内定者だった私のアイディアを、なぜ採用してくださったのか改めて教えて頂けるでしょうか?
永澤
私自身、学生時代にフィリピンのスラム街でボランティアをしたり、インドでインターンをしたり海外で多くのことを学んできたので、海外事業はずっと夢だったんです。
就労支援の現場で働いて5年目ですが、私を含めたサポーターも利用者さんも、仕事をしているとどんどん視野が狭くなり、周りへの感謝に気づけなくなってしまうと感じています。
世界に目を向ければ福祉制度がない国も、日本の常識からかけ離れた価値観も存在する。広い視野を持つことでもっと輝いて生きるための気づきが得られると思います。
でも、事業をやるって本当に難しい。中野さんから企画の提案をされたときは就労定着支援事業を立ちあげて数か月のころで、その大変さを実感していました。
それでも海外事業の夢はあったので、まずはできるところからと、中野さんが提案してくれた社内のサポーター向け研修を承諾しました。利用者さんに世界に視野を広げる大切さを伝えるためには、サポーターから変わらなくてはなりません。
いきなり大きなことをしなくても、最初の小さなきっかけが大切な一歩になると思います。
実際に、今では恒例化している社内100人が参加する運動会も、始めの参加者は40人だったんです。
中野
とても明るくてポジティブな性格の永澤さんですが、海外と関わる以前は人見知りだったと伺っています。私も大学3年生の時に初海外でカンボジアに5か月滞在して、たくさんの喜びと挫折を経験して、いろんな形の「幸せ」を知って、自分に自信をもてるようになりました。
やはり、海外との関わりで得られる学びは大きいですよね!
研修の舞台は、世界遺産アンコールワットがあるシェムリアップ。
ーなぜ「アントレプレナーシップ」を研修テーマにしたのでしょうか?
中野
アントレプレナーシップとは、「さまざまな困難や変化に対して、与えられた環境にとどまらず、自ら枠を超えて行動し、新たな価値を生み出す精神」※のことを指します。「起業家精神」と訳されることが多く、起業に必要なマインドだと捉えられがちですが、近年ではAIやロボットが仕事を代替する時代において、誰もが自分らしく生きていくために欠かせない考え方として、教育現場でも広まりつつあります。
実は、企画プレゼンの際、研修のテーマを3つ提案していました。
その中でなぜ「アントレプレナーシップ」をテーマに決定したのか改めて教えていただけますか?
永澤
一番の理由は、staraらしさとマッチしていて、staraがもっと成長するためにサポーターが学ぶべきテーマだったからです。
staraはこれまで、利用者さんの就労の場を広げるためにITや飲食、デザインの新規事業を立ちあげたり、利用者さんの健康意識を高めるための運動会を地域の高校で開催したり、数々の挑戦をしてきました。
とはいえ、利用者さんの支援も新規事業も、まだまだ発展途上だと感じています。だからこそ、サポーターが自ら課題を見つけて推進していかないと、本当にいい福祉もビジネスも創れない。会社や社会が変わるのを待つのではなくて、「自分が変えてやる!」ぐらいの気持ちが必要だと思うんです(笑)
そのためにまずは、「気づく」「知る」ことが大切です。「気づいて」「知る」ことで全てのサポーターが「動く」かはわからないけど、10人のうち3人でも動いてくれれば十分価値がある。
今のstaraにはサポーターのマインドを変えられるようなきっかけが必要であり、「アントレプレナーシップ」はそのマインドの変革にピッタリなテーマだと思いました。
ー研修に参加した理由はなんですか?
中野
研修に参加してくださったサポーターの菅沼さんは、施設外就労の引率、広報担当、特別支援学校採用担当、社内イベントの運営など幅広い業務を担当されていますよね。
研修に参加してくださった理由を改めて教えていただけるでしょうか?
菅沼
カンボジア研修の募集を見た当時、私はちょうど仕事や将来について悩んでいて、「新しい世界を知りたい」と思っている時期でした。
日本で長く福祉の仕事をされた後、NPO法人スロラニュプロジェクトさんでカンボジア現地スタッフとして障がい児支援をしている近藤さんの生き方・働き方が参考になると思い、参加しました。
永澤
働いていると「今のままでいいのかな」って悩むことあるよね(笑)
でも、そうやって自分に問いを持てるところが菅沼さんのいいところですよね。誰にでもできるわけではないし、真摯に仕事に向き合っている証拠だと思います。
普段はあまり内省することがない人にとっては、今回の研修が自分の夢や生き方・仕事観について考えるいいきっかけになったと思います。
「心が全力で生きている」カンボジアから感じたこと、学んだこと
中野
カンボジアの基本・福祉情報のプレゼン、カンボジア農村部の家庭訪問、スレイヤーさんへのインタビュー、近藤さんのお話、グループワークなど、計7時間に渡るボリューミーな研修でした。
その中で、一番印象的だったことは何ですか?
スレイヤーさんのご自宅からの中継では、親戚や近所のお友だちも大集結!(右下:中野)
菅沼
スレイヤーさんとそのご家族も近所の子たちも、みんなとても笑顔でいるのが印象的でした!スレイヤーさんは、障がいがあり、16歳でありながら「家族のために」とご自宅の前にお店を開いて、夢をもって働いていました、その姿に本当に刺激を受けました。
カンボジアは貧しいイメージがあったけど、心が元気で全力で生きることを楽しんでいると感じました。日本にいると恵まれているのにそれに気づけなくなってないものねだりになり、考え方が閉鎖的になってしまうんだなと気づきました。
中野
カンボジア人のあるもので楽しむ、楽しませる性格が私も大好きです。
スレイヤーさんのご自宅から市内に帰る時、親戚や近所の子が手作りのお花を渡してくれたんです!また別の日には近くに咲いていたお花を渡してくれて、もう胸がきゅんきゅんでした(笑)
永澤
素敵!人に何かをあげる時って大したものをあげなきゃ、と思うけど気持ちがこもっているのが1番ですよね。
中野
そうですね。カンボジアは子どもだけじゃなくて大人もみんな、よく何かをギブ・シェアしていました。お花もレストランのウエイターからいきなりもらったことがあります(笑)
菅沼さんは、近藤さんのお話が参加理由の一つでしたがお話を聞いてみてどうでしたか?
菅沼
近藤さんのお話では、「利用者さんの自己実現が自分の自己実現」という言葉が、今でも心に残っています。将来について「自分はどうなりたいか」ばかり考えていたけど、近藤さんは他者にベクトルが向いていた。私も利用者さんの未来とともに自分の生き方を創っていく方が向いてると気づきました。
「気づき」から「行動」へ——
対話が引き出したアントレプレナーシップの芽🌱
中野
今回の研修では、サポーター同士で対話するワークも多く設けました。
ワークをしたことで、考え方や働き方の変化はありましたか?
永澤
ワークでは「障がいのない未来ってどんな未来?」をテーマにペアで話し合い、自分が目指すビジョンを深堀しました。
今までにもビジョンについてたくさん考えてきましたが、このワークでやっと自分なりのビジョンを言語化することができました。
私が描くビジョンは、「想像力と思いやりをもつ人が増えた社会」。他者の気持ちや体調などの変化に気づいて明るく声かけることって特別な能力がないとできないことではないはず。想像力とおもいやりをもつ人が増えれば、「障がい」があってもなくても自分らしく生きられる社会になると思います。
ビジョンが明確になったことで、自分がやるべき行動を考えやすくなりました。
利用者さんのサポートに加えて地域の企業さんにもアプローチしないと「想像力と思いやりをもつ人が増えた社会」が実現できないと思い、定着支援事業の一環として障がい者雇用を望む企業と特別支援学校の先生、福祉事業所が集まるイベントを企画し始めました。8月の開催に向けて着実に進んでいます。
菅沼
一緒のオフィスで働いていて思うのですが、カンボジア研修後から永澤さんはパワーアップしています!その前も定着支援や就職フォローに取り組んでいましたが、研修後から行動力も加速していて、stara全体の就職者は今年度に入ってすでに15名になっています。
利用者さんも新たな挑戦へ。4月の卒業セレモニーの写真(右:永澤)
中野
そうなんですね!すごいです!
菅沼さんは考え方や働き方に変化はありましたか?
菅沼
研修前は「staraにこのままずっといていいのかな」「自分は何をしよう」と悩んでいました。しかし社員で想いや夢を共有しあうことでstaraへの帰属意識が高まり、この会社で夢を追いたい!と強く思うようになりました。
開催するか悩んでいた社内の新しいイベントも「やってみないとわからない」「置かれた環境でスレイヤーさんは精一杯生きているし、私もやるしかない」とチャレンジ精神が高まり、開催を決断。そのイベントは参加者からとても好評でした!
また、近藤さんから学んだ「利用者さんの自己実現が自分の自己実現」という考え方が、支援の現場でも活きています。一般就職を目指しているとある利用者さんの支援を、今までは先輩サポーターに甘えていて自分から積極的に支援できていなかったんです。
研修で自分がやりたい支援のあり方に気づいてからは「自分がこの利用者さんを育てて、就職まで繋げて一緒に夢を叶えたい」と支援のモチベーションが一層高まりました。
中野
永澤さんも菅沼さんも研修を機に夢や想いが明確になり、仕事のモチベーションが高まり、新たなことに挑戦されているんですね!
研修のテーマであった「アントレプレナーシップ」が、研修開催直後から発揮されているとは嬉しい限りです。
まだ一歩目。海外研修のこれから🌏
永澤
カンボジア第二弾もいいけど、他の国のことも知りたいです。staraはカンボジアの隣国ラオスとも繋がりがあるので、次はラオスもいいですね!
菅沼
staraの全サポーターも、地域の高校の学生さんも海外研修に参加できるようにしたいです!
中野
そうですね!私は福祉の大学を卒業して福祉業界で奮闘する同期がたくさんいるので、stara以外の福祉従事者にも研修に参加していただき、ときめきひらめく時間を提供したいです。一回限りの研修にせず、継続できるように頑張ります!!
記事を読んでくださった人へのメッセージ📣
研修開催にあたって、たくさんの方々にご協力いただきました。
とりわけ、研修で貴重なお話をしてくださったNPO法人スロラニュプロジェクトの近藤さん、スレイヤーさん、通訳のピッチさんには心より感謝申し上げます。
この記事でカンボジアの福祉に関心をもってくださった方は、ぜひスロラニュプロジェクトさんのホームページもチェックしてみてくださいね!
また、弊社では一緒に働く仲間を募集しています!
社員とオンラインで話せるカジュアル座談会もご用意しております。
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引用元:
文部科学省「全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム」https://entrepreneurship-education.mext.go.jp/(2025/07/21)